久しぶりに薪割りをしました。まだ暑いですね。大汗をかきました。(^^)v
薪を割るとき、元口と末口を意識していますか?
昔から上下を意識した割り方が伝わっています。
木元竹先(木元竹末)とは?
私の地元では、木元竹先(きもとたけさき)と言いました(巷では木元竹末:きもとたけうら、と言うそうです)。木は根本側から、竹は先から割ると上手く割れるという話です。特に竹は、末口(先)に手を入れて左右に開くと、気持ち良いくらいきれいに根本まで割れます。(^^♪
では、木はどうなのか? 枝分かれのある薪を割ってみると分かります。(*^^)v
枝分かれがあると、木の繊維が二股に分かれます。この繊維の分かれ目を見ると、先からよりも元からの方が、木目に従って素直に割れそうですね。
でも、時には逆の方がいいこともあります。
枝分かれ箇所が木元近くにあって、先の方が長くなっている場合です。その場合は、先から割った方が勢いがついて根元まできれいに割れます。(^^)/
太物の割り方は?
ある程度の太さになると、力を入れて斧を入れても、跳ね返されます。手も痛いし、結構危ないこともあります。(-_-メ)
クサビを使って、金槌で打ち込んでいく方法があります。クサビを複数使えば、ほぼすべての薪を割ることができます。
でもある程度の大きさなら、斧で簡単に割れます。
①高く上げた斧を重力を利用して、薪に落とします。
②これを、1直線上に何度も落とします。
③ある時、「ぽこ」っと空洞を叩いたような音がします。
④もう割れたようなものなので、最後に力強く割ります。(^^♪
この方法だと、特に力を入れて斧を振るわけではないので、疲れません。割れる時も気持ちよく割れますよ。お試しあれ!
油圧の薪割り機があると便利でしょうね。でも、元気なうちは、斧で頑張ります。運動にもなりますからね。(^^)/
柱の天地(元末)
話は変わりますが、家の柱にも天地(元末)を意識する話があります。木は「山に生えていた通りの方向で使いなさい」という話です。大工さんは、これをかなり意識していますね。
柱の天地は、杢目(もくめ)を見ると分かります。正しく使われた柱は、上むきに八の字に筍目(たけのこもく)になっています。
この使い方は、木の強度とは関係がないそうです。縁起のような話でしょうか?
わざと逆に使ったことで有名な建造物もあります。日光東照宮にある陽明門の魔除の逆柱です。コレは当時の棟梁がワザと元末を逆に取り付けて、未完成の門とすることで倒壊しないように願掛けしたという話です。
ちなみに、わが家を建てた時の話ですが、棟梁が「柱の天地を逆にしてしまったので取り替える」と、玄関わきの柱を指さして言いました。なるほど、筍目が下向きでした。
でも言われないと気付かないものです。親切な棟梁に感謝です。(^^)
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